夜中の緊急出動!大雨で塀が家が…
■ 突然の一本の電話から始まった
昨日の福岡は、朝から雨こそ降っていましたが、夕方までは「少し強めの雨かな」という程度でした。
ところが日が暮れると一変。空は鉛色から真っ黒に変わり、叩きつけるような雨と風が街を包み込みました。
そんな中、事務所の電話が鳴りました。
「すみません…塀が崩れかけていて、このままだと家まで危ないんです!」
電話口からは焦りと不安が混ざった声。私たちも状況を聞くや否や「これは一刻を争う」と判断しました。
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■ 緊急招集、仲間たちをたたき起こす
時刻は夜。多くのスタッフは既に自宅で休んでいました。
「今すぐ来れるか?」と連絡すると、
「はい、すぐ行きます!」
という返事がほとんどでしたが、中には寝起きで「え、朝ですか?」と聞いてくる猛者も。
けれども、現場の危険を伝えると全員が一気に目を覚まし、道具を持って集合。
こういうとき、エコゼットのチームワークと団結力は本当に頼もしいものです。
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■ 現場到着、想像以上の被害
現場に到着した私たちの目に飛び込んできたのは、衝撃的な光景でした。
斜面に沿って立っていたブロック塀が、雨に含まれた大量の水で地盤が緩み、外側に大きく倒れ込んでいます。
中央部分には深い亀裂が入り、上の住宅のフェンスも歪み、前のめりに傾いていました。
もしこのまま雨が降り続けば、残った部分も崩れ落ち、上の住宅や人が危険にさらされる可能性は高い——まさに緊急事態でした。
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■ まずは安全確保
夜間で雨も強く、足元は泥だらけ。
私たちはまず、崩れた塀の周辺を確認しながら、さらに崩れないよう安全範囲を設定しました。
「こっちは危ないから入らないで!」
「重機のルートはこっちから取ろう!」
スタッフ同士が短い言葉で意思疎通し、効率的に動きます。
こういう緊急時は無駄な動きをしないことが命を守ります。
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■ 重機と大型土嚢での応急処置
崩落の進行を防ぐため、私たちはすぐに重機を搬入しました。
大型土嚢袋を次々と積み上げ、崩れた塀を物理的に支える作業に取りかかります。
袋の中には水を含んだ重たい土を詰め込み、重機で慎重に運びます。
雨は容赦なく降り続け、作業服はあっという間にびしょ濡れ。
それでも誰一人弱音を吐かず、声を掛け合いながら作業を進めました。
あるスタッフは泥に足を取られ、尻もちをつきながらも「大丈夫、大丈夫!泥パックしたと思えば安いもんです!」と笑い飛ばし、場の空気を和らげます。
こういう時の笑顔や冗談は、現場の士気を大きく支えるのです。
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■ ご家族の安堵
作業を続けること数時間、崩落の危険を大幅に減らす応急処置が完了しました。
玄関先で心配そうに見守っていたご家族が、ほっとした表情で近づいてきます。
「本当にありがとうございます。今夜は眠れそうです…」
その言葉を聞いた瞬間、疲労感よりも温かい達成感が胸を満たしました。
私たちの仕事は単なる“作業”ではなく、“人の生活と心を守ること”だと改めて感じた瞬間です。
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■ まだ終わらない戦い
今回の対応はあくまで“応急処置”です。
天候が落ち着き次第、本格的な修復工事を行い、再び安全な状態へと戻さなければなりません。
自然の力は時に想像を超える威力を持ちます。
だからこそ、早めの対応と備えが命や暮らしを守る鍵になるのです。
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■ エコゼットの想い
エコゼット株式会社は、解体だけではなく「困ったときにすぐ動く会社」でありたいと思っています。
電話一本で、夜中でも、雨でも、雪でも——人の暮らしを守るために駆けつける。
それが私たちの誇りです。
今回の大雨による塀の崩落も、決して珍しいことではありません。
しかし、そんな時に「エコゼットなら何とかしてくれる」と思ってもらえる存在であり続けるために、これからも全力で走り続けます。
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雨ニモマケズ、風ニモマケズ。
福岡の安心と安全を守るため、私たちはこれからも現場に立ち続けます。

